
【絵本】じょやのかね
内容説明
大晦日の夜、父と一緒に歩く特別な時間。男の子の胸には、小さな緊張感と新年への期待が広がります。
初めて父と除夜の鐘を撞きに出かける男の子の物語です。静寂に包まれた夜道を歩く親子の姿、寒さの中で飲む甘酒のあたたかさ、鐘を撞くときの重みや響き、そして新しい年を迎える一瞬の神聖な空気感が、版画を通じて丁寧に描かれています。満天の星空の下、父に手を引かれて家に帰る男の子の後ろ姿が読者の心に深く残る一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、親子の特別な時間を通じて季節の行事や日本の伝統文化に触れられる一冊です。除夜の鐘という普段の生活では経験しにくい貴重なシーンが描かれており、子どもたちに新年を迎える喜びや神聖な気持ちを伝えるきっかけになります。
また、静かな夜道や鐘の響きといった感覚的な描写は、子どもたちの想像力を育みます。読み聞かせを通じて「どんな音がする?」「どんな気持ちになる?」と問いかけることで、感受性や表現力の向上にもつながります。
保育や家庭で、日本の行事や家族の絆を考える教材としてぜひ活用してください。