
【絵本】セミ神さまのお告げ
内容説明
自然の声に耳を傾けるとき、私たちはどんな未来を見つめるのでしょうか。
アイヌの人々にとって、虫や鳥は未来を告げる特別な存在でした。この絵本では、六代の時を生きたおばあさんが、津波の危険を歌で伝えます。警告を信じた村人たちは高い場所へ避難し命を守りますが、耳を貸さなかった者たちは大波に飲まれてしまいます。命を落としたおばあさんは、海神の怒りを受け地獄に堕ち、やがて蝉へと生まれ変わります。自然の摂理と生命の神秘が、色鮮やかな絵で力強く描かれる物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、自然の声に耳を傾ける重要性を教えてくれます。虫や鳥、そしておばあさんの歌は、子どもたちに危機察知力や自然との調和を学ばせるきっかけになります。
物語を通して、命の大切さや先人の知恵を考える時間を作ることができます。また、自然観察や防災教育と組み合わせることで、実生活に役立つ学びを深められます。