【絵本】ひゃくにんのおとうさん

内容説明

山奥の村で見つけた不思議な甕が、夫婦と村の運命を大きく動かします。けれど、その力は幸せだけをもたらすものではありませんでした。

ある日、農作業に励む夫婦が畑で見つけたのは、入れたものを100倍に増やす魔法の甕。夫婦はそれを使い、笠や鍋を増やして困っている村人たちに分け与え、大いに感謝されます。しかし、この秘密を知った欲深い地主が甕を奪い取ってしまいます。甕を手に入れた地主が試しにろうそくを入れると火が燃え上がり、水を入れれば洪水を引き起こす始末。そして最後には、甕の中に父親が落ちてしまい、村はさらに混乱に巻き込まれるのでした。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、「欲望」と「助け合い」の大切さを学ぶ教材として活用できます。

魔法の甕を使い村人を助けた夫婦の善行や、地主の欲深さが引き起こす混乱を通じて、欲張りすぎることの危険性を子どもたちに伝えられます。

また、物や力を正しく使う重要性や、他人を思いやる心も読み取れます。読後に子どもたちと感想を話し合い、日常生活の中でどう助け合えるか考える時間を作ると良いでしょう。