
【絵本】やこうれっしゃ
内容説明
夜の静けさとともに動き出す夜行列車。その車内では、思い思いに時を過ごす人々の姿があります。
乗客たちは、駅のホームから夜行列車に乗り込み、それぞれの旅を始めます。車内では、お菓子をつまんだり、トランプを楽しんだり、和やかな時間が流れます。夜が深まると、乗客たちは座席や寝台で眠りにつきます。そして、朝を迎えると列車は目的地の駅に到着します。上野から金沢へ向かうその列車の一夜を、ページいっぱいに広がる絵が生き生きと描き出します。言葉のない絵本ですが、まるで車内の賑やかな会話が耳に届くような臨場感に満ちています。夜行列車が紡ぐ、懐かしい旅の風景を味わえる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに旅の楽しさや想像力を育む絶好の教材です。言葉がなく絵だけで物語が進むため、子どもたちが自由にストーリーを考えたり、登場人物の気持ちを推測したりする力を伸ばせます。
また、夜行列車という非日常の体験を描いており、親や先生が旅や交通手段について教えるきっかけにもなります。車内の様子を観察して、生活文化やマナーについて話すことも可能です。親子やクラスでのコミュニケーションを深める道具として活用してください。