
【絵本】ぬまばばさまの さけづくり
内容説明
真夏の夜、静まり返った沼地に漂う白い靄。それはぬまばばさま一家の不思議な酒造りの始まりを告げる合図でした。
デンマークの沼地に住むぬまばばさま一家は、夏の夜、特別な酒を作ります。切り株の釜に沼の水を注ぎ、夕日の赤や月の光、小鳥の声を材料として加えます。さらに、さざ波や昆虫たちの色を混ぜ合わせて、ぬまむすめたちが髪の毛で濾し、おにび小僧の火で温めます。酒樽で熟成させる間、一家は冬眠に入り、春が訪れると、その酒を飲んで春を呼び込む手助けをするのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、自然の要素をユニークに取り入れた物語で、子どもたちに想像力を育む絶好の教材です。
例えば、酒造りの過程を通じて、季節の移り変わりや自然界のつながりを学ぶことができます。また、「夕日の赤」や「小鳥の声」といった抽象的な材料を考えることで、感性や表現力を豊かにするきっかけにもなります。
読み聞かせでは、子どもたちにどんな味や香りを想像するか質問し、自由な発想を引き出してみてください。