
【絵本】鹿よ おれの兄弟よ
内容説明
川をさかのぼる猟師の旅。自然の息づかいや記憶が、静かに胸を満たす物語です。
猟師が小舟をこぎながら川をのぼり、鹿を追う旅に出ます。道中、飛び立つ鴨や跳ねる魚に目を向けるたび、幼い頃の記憶がよみがえるのです。牝鹿に耳を舐められた甘い瞬間や、父や祖父が狩りをし、母や祖母が焚火を囲んで笑い合っていた日々。けれど今、その家族たちは別々の世界で暮らしています。北方民族への深い敬意を込めた物語に、シベリアの画家が生命感あふれる絵を添えています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、自然や家族のつながり、記憶の大切さを感じる物語です。川や動物たちの描写を通じて、子どもたちに自然への敬意や生命の循環を教えるきっかけになります。
また、主人公の思い出をたどる場面は、家族や祖先の大切さを伝える教材としても最適です。読み聞かせ後に感想を話し合ったり、自分の家族の思い出を絵や言葉で表現する活動に結びつけると良いでしょう。