
【絵本】たべろ!いきぬくために(フードテック)
内容説明
「おしたら、おしまい」から始まったITリテラシー絵本シリーズの第6弾が登場しました。コークの妹リトルは、大好きな甘いお菓子ばかり食べていて、ごはんには見向きもしません。そんなリトルを心配した父ダッドは、食べ物の大切さについて教えるため、コークとリトルを連れてフードテックの農場を訪れることにしました。
ところが、農場内でダッドと別れたコークとリトルは、森の中で迷子になってしまいます。時間が経つにつれて空腹を感じ始めた二人の前に、信じられない光景が広がります。その驚きの場面を通じて、リトルは「食べること」の本当の意味や大切さを少しずつ理解していきます。果たして二人は無事にダッドと再会できるのでしょうか?
この物語は、GIGAスクール構想や自治体、企業によるデジタル化が進む中で、子どもたちがITリテラシーを楽しみながら学べるよう工夫されています。明るく心温まるストーリーを通じて、身近なテーマを考えるきっかけを届ける絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
「おしたら、おしまい」シリーズ第6弾である本作は、食べ物の大切さや「食べること」の意味を子どもたちに伝える内容でありながら、ITリテラシーも学べるユニークな絵本です。子育て世代や教育現場において、この絵本を知育や教材として活用する際のポイントは大きく3つ挙げられます。
まず、本作は「食べ物を選ぶ力」を育む絶好の教材です。リトルが甘いお菓子ばかり食べていたことから始まる物語は、子どもたちが健康的な食事を意識するきっかけをつくります。読後に「好き嫌いをなくすためにはどうすればいいか」や「食材がどのように作られるのか」といったテーマで話し合うと、自然と子どもたちの関心が深まるでしょう。
次に、ITリテラシー教育への応用です。フードテックの農場という舞台設定を通じて、最新の技術が私たちの生活を支えていることを子どもたちに伝えられます。例えば、デジタル技術がどのように農業に活用されているのかを解説し、興味を引き出すのも良い方法です。現代社会でITが果たしている役割を、子どもたちが具体的にイメージできるよう工夫しましょう。
最後に、物語の冒険要素は子どもたちの想像力を刺激します。迷子になるシーンや驚きの光景をきっかけに、子どもたち自身に「自分ならどうするか?」と考えさせる問いを投げかけることで、問題解決力や創造力を引き出せます。親子やクラスの仲間と一緒に学ぶ場を設けることで、絵本の持つ教育的効果がさらに高まるでしょう。