【絵本】とうもろこしぬぐぞう

内容説明

とうもろこしの「とうもろこしぬぐぞう」さんが、自慢の葉っぱ服や髪の毛にあたるひげを、バリバリ、ぶちぶちと豪快に脱ぎ捨てていく姿が描かれた爽快な絵本です。その潔い脱ぎっぷりや言葉のリズム感が心地よく、墨の線で描かれた力強いイラストが、読者の五感に強く訴えかけます。

物語の最後では、ぬぐぞうさんが湯気の立つおふろに入り、温まりながらおいしそうな姿に変身します。この絵本は、子どもたちの大好きな「とうもろこし」という題材を通じて、さらに興味を引き出すだけでなく、日々のお着替えや入浴シーンを楽しいものにしてくれます。何度も読み返したくなる魅力たっぷりの、作者のデビュー作です。

知育や教材で活用する際のポイント

『とうもろこしぬぐぞう』は、子どもたちにとって身近な「とうもろこし」を題材に、遊び心あふれるストーリーと力強いイラストで五感を刺激する絵本です。この作品は、自慢の葉っぱ服やひげを豪快に脱ぎ捨てるぬぐぞうさんの姿を通して、子どもたちに「着替えること」を楽しく、ポジティブに捉えさせる機会を提供します。お着替えが苦手な子どもには、「ぬぐぞうさんみたいにやってみよう！」と声をかけることで、日常の習慣に楽しさを加えられるでしょう。

また、物語のクライマックスである「おふろ」のシーンは、日々の入浴習慣にも応用が可能です。湯気の立つおふろに入ったぬぐぞうさんが「おいしそうな姿」に変身する様子は、入浴が体を整える大切な時間であることを自然に伝えられるだけでなく、入浴後のリラックス感を楽しみにする気持ちを育むきっかけにもなります。お風呂嫌いの子どもにも「ぬぐぞうさんみたいに温まろう！」と声をかけてみてはいかがでしょう。

さらに、読み聞かせを通じて、言葉のリズム感や擬音語を楽しむ力を養うこともできます。墨の線で描かれた力強いイラストは、子どもたちの想像力を刺激し、絵本を通じてアートに触れる良い機会となるでしょう。保育園や幼稚園、小学校の授業で活用する際には、「とうもろこし」の成長過程や植物としての特徴について話を広げ、食育や自然への関心を深めるきっかけにすることもおすすめです。