
【絵本】もうすぐ夏休み
内容説明
仲良しのよしみちゃんと、別々の塾に通うことになったミカ。これまで一緒に過ごしていた時間が減り、ミカは少し寂しく感じます。
一方のよしみちゃんには、新しい塾で友だちができました。そんな彼女の様子を見て、ミカの心にはモヤモヤとした気持ちが広がります。
子どもならではの揺れる心情を繊細に描いた物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、友だちとの関係が変化する中で子どもが感じる寂しさや戸惑い、そして成長する姿を描いています。親や先生がこの絵本を活用する際のポイントは、まず子どもが抱える感情に寄り添うことです。ミカのモヤモヤした気持ちは、子どもたち自身が感じたことのある感情と重なる部分が多いでしょう。そのため、読み聞かせを通じて「ミカの気持ち、わかる?」と問いかけることで、共感を引き出しやすくなります。
また、絵本を読むだけでなく、読後に子どもたちと一緒に感想を話し合う時間を設けるのもおすすめです。たとえば、「新しい友だちができたとき、どう思った?」「自分が寂しいとき、どうしてほしい?」といった質問を投げかけることで、子どもたちの心の中を知ることができ、思いやりやコミュニケーション力を育むきっかけにもなります。
さらに、この物語は「変化を乗り越える力」について考える教材としても適しています。塾や引っ越しなど、環境の変化に直面することがある子どもにとって、ミカの姿は自分自身を重ねやすい存在です。環境の変化をポジティブに捉える方法や、友だちとの距離感について考えるきっかけとしても活用できるでしょう。