
【絵本】ひかるさくら
内容説明
薬売りの彦一は、山道を歩いている途中で具合の悪そうな旅人に出会う。その病人を見過ごせず、彦一は持っていた薬を分け与えた。
その後、日が沈み辺りが暗くなってきたため、彦一は山中で一夜を過ごすことにする。ところが、夜半にふと目を覚ますと、不思議な光景が広がっていた。周りがぼんやりと光に包まれていたのだ。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、思いやりや助け合い、そして好奇心を育むための教材として非常に効果的です。まず、薬売りの彦一が具合の悪い旅人を助ける場面は、子どもたちに「困っている人を見過ごさず、手を差し伸べることの大切さ」を伝える良い機会です。読み聞かせの際に「もし自分だったらどうする?」と問いかけることで、子どもたちが自分の行動を考えるきっかけになります。
また、日が沈んで山中で過ごすことになり、不思議な光景に出会う場面は、未知の世界や自然の神秘に興味を持つ心を育てます。子どもたちに「暗い夜の山ってどんな感じだろう?」や「どうして光が見えたのかな?」と想像を促すことで、物語の世界に入り込む楽しさを感じてもらえるでしょう。さらに、自然の中での出来事を通して環境への関心を高めるきっかけにもなります。
この絵本を活用する際には、物語の展開に合わせて子どもたちの意見や感想を聞く時間を取り入れると、読解力や表現力を養うことにもつながります。また、物語の中に隠された教訓を親や先生がわかりやすく説明することで、子どもたちの心に深く響く学びの時間を作ることができるでしょう。