
【絵本】やとのいえ
内容説明
時の流れとともに、変わりゆく風景。その足跡をたどれば、土地が語りかける物語が浮かび上がります。
物語の舞台は、かつて自然豊かな谷戸と呼ばれる地形が広がっていた多摩丘陵。この絵本では、明治初期から150年にわたり、そこに暮らす人々の生活の移り変わりを描きます。稲作や炭焼きを営む農村が、戦争を経て昭和40年代に大規模な都市開発の波に飲み込まれ、自然が姿を消していく様子。そして、新たな住人たちが移り住み、町が再び活気を取り戻していく様子が丁寧に描かれています。人々の営みが刻まれたこの場所は、私たちの住む町が辿ってきた物語とも重なるでしょう。巻末には、土地の文化や暮らしの詳細も記されています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、時代ごとの生活や風景の変化を描き、子どもたちに「土地の歴史」や「人とのつながり」を学ばせる貴重な教材です。
絵と物語を通じて、自然や環境の大切さ、都市化による影響を考えるきっかけを提供します。親子での読み聞かせや、保育・授業でのテーマ学習に活用できます。
巻末の詳細資料は、地域学習や歴史の理解を深めるための補足資料として役立ちます。