
【絵本】こんとん
内容説明
空を見上げて笑うその姿は、何者でもなく、何にでもなれる自由そのもの。
「こんとん」は、名前を持たず、誰にも縛られない存在です。六本の足と六枚の翼を持ちながら、目や耳、鼻や口はありません。ある日、南の海の帝と北の海の帝がやってきて、こんとんに目や耳、鼻、口といった「穴」を作ろうとします。しかし、それはこんとんの運命を大きく変えてしまう始まりでした。中国神話の「渾沌」をもとに、夢枕獏が紡ぐ切なくも美しい物語を、松本大洋の愛情あふれる絵が鮮やかに描き出します。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は「自由」と「個性」をテーマにしており、子どもたちに自己肯定感や多様性の大切さを伝える教材として活用できます。
「こんとん」の姿を通じて、役割や枠にはめず、自由に生きることの素晴らしさを考えさせるきっかけになります。子どもたちと一緒に「自分らしさ」について話し合う時間を作るのも良いでしょう。
また、中国神話を題材にしているため、異文化や神話に触れる導入としても活用可能です。絵の美しさは子どもたちの感受性を育てるきっかけになります。