
【絵本】魔法の庭ものがたり26 願いがかなうぽかぽか魔法
内容説明
ハーブの魔法が織りなす、心がほっと温かくなる物語です。冷たい風が吹き始める季節、寒がりのセリーナが体を温める薬を求めてやってきます。ですが、どんな薬を試しても、セリーナには効き目がありません。
一方、甘えん坊のウサギ、リリアンは、自分の思い通りに周囲を動かせる魔法の薬が欲しいと願います。そんな二人に、ジャレットが用意した特別なお薬とは……?
巻末には、心も体もぽかぽかになるハーブのレシピも収録されています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、寒がりのセリーナと甘えん坊のウサギ・リリアンがそれぞれの悩みに向き合い、魔法の薬を通じて大切なことに気づいていく物語です。子育てや教育の現場で活用する際には、感情の理解や他者とのかかわり方を学ぶ教材として大いに役立ちます。物語の中で登場人物たちが抱える悩みは、子どもたちが日常で感じる「寂しさ」や「自己中心的な気持ち」に通じるものがあり、共感を呼びやすいでしょう。
読み聞かせを行う際は、セリーナが「寒さ」を感じる場面やリリアンの「わがまま」に着目し、子どもたちに「自分だったらどうする?」と問いかけると、感情や状況への想像力を育むことができます。また、ジャレットが用意する薬に込められた意図を一緒に考えることで、「本当に大事なものは何か?」というテーマを深く掘り下げることができます。巻末にあるハーブのレシピを実際に試すことで、物語の世界に触れる体験型の学びも可能です。
さらに、ハーブの温め効果や自然の力について話し合うことで、科学や健康についての興味を引き出すきっかけにもなります。保育や教育の現場で、この絵本を通じて心の温かさや思いやりを育む時間を作ってみてください。