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BOOK

【絵本】鳥よめ

タイトル 【絵本】鳥よめ
著者 ,
出版年月日 2014/12
判型 B4変型判
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591141885

内容説明

「また会いたくて、人間の娘になりました」――あまんきみこが平和への願いを込めて紡いだ、美しくも切ない愛の物語です。灯台で働く青年・周平のもとに、ある日ひとりの若い娘が訪れます。彼女は、かつて周平に命を救われた鳥だと打ち明け、やがて二人は夫婦となり、穏やかな日々を過ごし始めます。

しかし、戦争の影が徐々に二人の暮らしに忍び寄り、幸せな時間は長く続きません。戦争が激化する中で、二人が抱える深い悲しみが物語を彩ります。

作者自身が子どもの頃、戦争のために灯台の光が消え、形が見えづらくされていた時代を背景に、この物語は描かれています。一人で灯台の光を守る若者と、彼のもとに現れた鳥よめ――二人の運命が交わる中で、読者にその悲しみや平和への思いを感じ取ってほしいと願いを込めた一冊です。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、戦争というテーマを通じて命の尊さや平和の大切さを子どもたちに伝える優れた教材です。主人公である青年と鳥の娘の物語は、愛や感謝、そして困難の中でも希望を見出す力を教えてくれます。特に、戦争の影が二人の幸せを脅かす描写は、平和がいかに貴重であるかを強く訴えかけるものです。子どもたちに読み聞かせる際には、二人の絆や物語の背景にある戦争の現実について、年齢に応じて丁寧に説明することが大切です。

また、この物語は感情教育にも適しています。主人公たちが体験する喜びや悲しみ、別れといった感情に触れることで、子どもたちは他者への共感力や思いやりの心を育むことができます。読み終えた後には、物語の中で感じたことや考えたことを話し合う時間を設けると、さらに深い学びにつながります。「戦争ってなに?」「平和ってどういうこと?」といった疑問を引き出せるよう、自由に意見を交換できる環境を作ることがポイントです。

さらに、作者が経験した戦時中の灯台のエピソードに触れることで、歴史や過去の出来事に興味を持つきっかけを与えることもできます。子どもたちの年齢に合わせて、戦争が人々や自然に与える影響をわかりやすく説明し、過去の出来事から学ぶ姿勢を促しましょう。この絵本を通じて、平和の大切さを心に刻む機会を作ることが、子どもたちの未来にとって大きな財産となるはずです。