
【絵本】一つの花
内容説明
おとうさんが戦争へ向かう日、駅のホームで見送る幼いゆみ子。そのとき、彼がそっと差し出したのは一輪の花でした。
その花には、どんな思いが込められていたのでしょうか。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、戦争という大きなテーマを通じて、親子の愛情や別れの切なさを深く考えさせてくれる作品です。幼いゆみ子とお父さんの別れの場面で描かれる一輪の花には、言葉では表せない思いが込められており、子どもたちの想像力や感受性を豊かに育む教材として活用できます。
まず、親や教師は、この絵本を読み聞かせる際に、花が象徴するものについて子どもたちと話し合う時間を設けるとよいでしょう。「お父さんはどんな気持ちで花を渡したのかな?」と問いかけることで、子ども自身が相手の気持ちを想像し、考える力を養うきっかけになります。また、戦争という非日常の出来事を通じて、家族や大切な人とのつながりを再認識させる機会にもなります。
さらに、子どもたちにとっては戦争という言葉が抽象的で難しい場合もあるため、年齢に応じて「家族が離れ離れになること」や「大切なものを守る気持ち」といった身近なテーマに置き換えて話を進めると理解しやすいでしょう。絵本をきっかけに、平和の大切さや感謝の心を伝えることができる点も、この作品の大きな魅力です。