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BOOK

【絵本】わたしのくつ

タイトル 【絵本】わたしのくつ
著者 ,
出版年月日 2012/09
判型 B4変型判
ページ数 36ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591130599

内容説明

『けんかのきもち』で知られる柴田愛子による新作絵本です。本作も、実際にあった出来事をもとに描かれています。主人公のかおるは、ずっと憧れていたお花模様の靴をついにお母さんに買ってもらいました。その靴と一緒にたくさん遊びたいと思うかおるですが、実際には思いきり遊べません。なぜなら、「靴が汚れたら嫌だもん」と思ってしまうからです。

かおるの姿からは、物に対して心を通わせることの愛おしさが伝わってきます。どれほど気に入ったものでも、それを本当の意味で"自分のもの"と感じるには、時間が必要なのかもしれません。少しずつ慣れていき、やがて「物」と「気持ち」が調和していく――そのプロセスは、まるで誰かと仲良くなる過程のようでもあります。

絵を手がけたのは、まるやまあやこ。保育士の補助をしながら、子どもたちと日々触れ合う中で得た感性が初めての単行本に生かされています。

知育や教材で活用する際のポイント

『けんかのきもち』の柴田愛子さんによる新作絵本『けんかのきもち』は、子どもたちが物や感情に向き合う大切なプロセスを教えてくれる一冊です。この絵本は、主人公のかおるが新しいお花模様の靴を大切に思いすぎて、最初は遊びに使えないというエピソードを通して、物との付き合い方や感情の整理を学ぶことができます。子どもたちが物を大事にする気持ちを育てる一方で、それを使いながら楽しむことの大切さを教えるきっかけとして活用できます。

特にこの絵本は、物に対する愛着が生まれる過程が、友達や家族との関係性構築に似ているという視点を提供しています。そのため、保育や教育の場では、子どもたちに「自分のもの」と「他人のもの」を区別し、その両方を尊重することを教える教材として役立つでしょう。また、新しい環境や経験に対する不安や戸惑いが描かれているため、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、共感を引き出す読み聞かせにもぴったりです。

さらに、絵を手がけたまるやまあやこさんの保育現場での経験が作品に生かされている点も見逃せません。絵本を読む際は、イラストを通して子どもたちと「この場面でかおるはどんな気持ちだったのかな?」と話し合うことで、感情理解や表現力を育むことができるでしょう。この絵本は、子育てや教育において、子どもたちが物や感情を通じて成長する様子を温かく見守るツールとして最適です。