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BOOK

【絵本】わたしのいちばん あのこの1ばん

タイトル 【絵本】わたしのいちばん あのこの1ばん
著者 ,,
出版年月日 2012/09
判型 A4変型判
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591130254

内容説明

バイオレットは、いつも「1番」でいることが大好きな女の子。かけっこでも、目を引くファッションでも、クラスのみんなが彼女の「1番」を認めています。でも、ロージーだけはなんとなく複雑な気持ち。「1番」じゃない自分にも、大切にしたい「いちばん」があるけれど、それを話してもバイオレットには笑われてしまうのです。

ある日、授業で種を育てることになり、ロージーはその活動に夢中になります。やっと芽が出たとき、嬉しさをみんなに伝えようとすると、バイオレットが「わたしの芽が1番に出た!」と喜んでいました。ロージーの心は少しざわつきます。

「1番」を大事にするバイオレットと、「いちばん」を大切にするロージー。どちらが正しいというわけではなく、それぞれが自分なりの思いを抱えて頑張っています。この絵本は、「ナンバー1」や「オンリー1」というテーマからさらに一歩進み、その子にとっての特別な「いちばん」に目を向けた物語です。

あなたは「1番」派ですか?「いちばん」派ですか?それとも、もっと違う考え方を持っていますか?それぞれの価値観で一生懸命な女の子たちを応援したくなる、温かい作品です。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、子どもたちに「1番」と「いちばん」という異なる価値観を考えさせ、自分や他者を尊重する心を育むのに最適な教材です。「1番」は競争や成果を重視する姿勢を象徴し、「いちばん」は自分の内面的な満足感や特別な価値を大切にする姿勢を示しています。この違いを、バイオレットとロージーという対照的なキャラクターを通じて、子どもたちが自然に理解できるように描かれています。

教育の現場や家庭でこの絵本を活用する際には、競争と個性のバランスについて話し合う時間を設けることがポイントです。たとえば、「あなたにとっての特別な『いちばん』は何?」と問いかけたり、「他の人の『いちばん』を応援するにはどうしたらいい?」と考えさせたりすることで、子どもたちが自分自身や他者の価値を認めるきっかけを作りましょう。また、絵本の中の「種を育てる」という活動を実際に取り入れると、子どもたちが成果だけでなく過程の楽しさや価値を体感できるはずです。

さらに、この絵本は、特定の価値観を押し付けるのではなく、両者の考え方を公平に描いている点も魅力です。読後に「どちらが正しい?」ではなく、「どちらも大切なんだね」と感じられるような対話を心がけることで、子どもたちは多様な価値観を理解し、より柔軟な思考を身につけることができるでしょう。