
【絵本】よしよしよしおさん
内容説明
なぞめいたおじさん、よしおさんのお仕事は「よしよしする」こと。彼が現れると、不思議な出来事が次々と起こります。たとえば、ケンカしている子どもたちや迷子の女の子、お財布をなくして困っているおじさん、遊具で遊べずにいる子どもたちなど、さまざまな人々の悩みに出会います。
そんなとき、よしおさんは「よしよしよしお よしよしよし」とつぶやきながら、そっと頭をなでてみせます。すると、どうでしょう! ちょっとおかしくてふしぎな方法で、みんなの問題が次々と解決していくのです。
よしおさんは、他人も自分もまるごと受け入れてしまう「歩く肯定感」のような存在。ユーモアたっぷりで、どこかとぼけた雰囲気が楽しい世界で、彼に出会った人たちはみんな、心がほっとする「よしよし」された気分になります。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「共感」や「自己肯定感」を育むための素晴らしい教材です。「よしよしする」という一見シンプルな行為が、どれほど人の心を癒し、問題解決のきっかけになるのか、物語を通じて自然と伝えてくれます。子どもたちが日常で直面するトラブルや葛藤を、ユーモアと温かみのある視点で描いているため、共感しやすく、自分自身や他者の気持ちに気づくきっかけを与えるでしょう。
特に、保育や教育の現場では、この絵本を活用して「他者を思いやる心」や「自己受容」をテーマにした読み聞かせやディスカッションを行うのがおすすめです。登場人物の悩みや行動について子どもたちに問いかけ、「もし自分だったらどうする?」と考えさせることで、想像力や問題解決能力も養えます。また、「よしよしよし」と頭をなでるよしおさんの行動を、子どもたちと一緒に実践してみることで、安心感や絆を深める活動にもつながります。
さらに、親子での読み聞かせでは、親が子どもに「よしよし」することで、愛情を直接伝える時間を作ることができます。絵本のユーモラスなストーリーは親にも癒しを与えてくれるため、子どもと一緒に楽しみながら心温まる体験を共有できるでしょう。