
【絵本】まるちゃんとくろちゃんのおうち
内容説明
まるちゃんとくろちゃんは、お庭に立派なおうちができたことに大はしゃぎ。新しいおうちができた嬉しさで、二人とも自慢げな様子です。
ところが、夜が訪れると、嬉しい気持ちはどこへやら。暗闇の中で不安が募り、さみしさや怖さに包まれてしまいます。なかなか眠れず困っていると、そこへ・・・。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが新しい環境や状況に直面したときに感じる不安や孤独感に寄り添う内容となっています。子育てや教育の場で活用する際には、「変化に対する子どもの心の動き」に焦点を当ててみてください。たとえば、新しい友だちや新学期、引っ越しなど、子どもたちが環境の変化に不安を感じやすいタイミングで読み聞かせると、自分の気持ちを絵本のキャラクターに重ね合わせ、共感することで心が軽くなるきっかけを作れます。
また、お話の中で描かれる「不安の克服方法」や「安心感を得るプロセス」を話し合いながら読み進めると、子どもたちに自分なりの解決策を考えさせる機会になります。例えば、「どうして夜が怖くなったのかな?」「まるちゃんたちはどうやって安心できたと思う?」といった質問を投げかけることで、子どもたちの想像力や問題解決能力を育むことができます。
さらに、暗闇の怖さやさみしさに対する子どもの感受性に気づくためにも役立ちます。読み聞かせ後に感想を共有する時間を設けることで、保護者や教師が子ども一人ひとりの不安や感情に気づき、寄り添うきっかけになるでしょう。感情面を育む教材としてぜひ活用してみてください。