
【絵本】ますだくんとはじめてのせきがえ
内容説明
みほちゃんは、となりの席にいるますだくんがちょっと怖くて、いつもドキドキしています。どうしても苦手な彼の存在に悩んでいました。
そんな中、教室で席替えをすることが決まります。新しい席になるかもしれないと聞いて、みほちゃんは心の中でホッとします。
ところが、その時、ますだくんがじっとこちらをにらむのです…。みほちゃんの心はさらにざわざわしてしまいます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが「苦手な相手」とどう向き合うかについて考えるきっかけを与える内容です。幼児期から小学校低学年の子どもたちは、友達との関係性や自分の感情をうまく言葉にすることが難しい時期でもあります。この物語を通じて、相手を怖いと感じる理由や、自分の心がざわつく理由について、子どもと一緒に話し合う時間を作ることができます。
特に注目したいのは、主人公のみほちゃんが「怖い」と思う相手が、実際にはどのような行動を取るのかに注目する点です。この過程を子どもたちと一緒に読み解くことで、相手の見方が変わることや、自分自身の思い込みに気づくことの大切さを学べます。また、席替えという身近な場面が描かれているため、子どもたちは物語に共感しやすく、自分の経験と結びつけて考える良い機会となるでしょう。
さらに、物語を読んだ後には、子どもたちが「自分が苦手と感じる人」に対してどう接しているか、どんな気持ちを抱いているかを振り返る時間を設けるのも効果的です。親や先生が優しく寄り添いながら、相手と向き合う方法や、心のモヤモヤを解消するための具体的な工夫を一緒に考えると、社会性や自己理解を深める良い知育の機会となります。