
【絵本】ぼんぞうののぞきだま
内容説明
こそどろのたぬき、ぼんぞうは、村のあちこちに盗んだ品物を隠していました。そんなぼんぞうは、ある日「のぞき玉」という不思議な道具を使って占いを始めます。
「占いは当たる」と評判が広まり、村人たちは次々とぼんぞうのもとを訪れ、お金を払って占いを頼むようになります。ぼんぞうはその隠した品物を利用して、うまく村人たちをだましながらお金を稼いでいきますが……。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「正直であること」や「誠実さ」の大切さを伝える良い教材として活用できます。主人公のぼんぞうが村人たちを占いでだます様子は、子どもたちにとってユーモラスに映る一方で、「嘘をつくことがどのような結果を招くか」を考えるきっかけとなるでしょう。物語の中でぼんぞうが行う行動を振り返りながら、「どうすればもっと良い方法で村人と接することができたか」を話し合うことで、倫理観や他者への思いやりについて学ぶことができます。
さらに、この絵本はコミュニケーションスキルを育む機会も提供します。例えば、子どもたちに「ぼんぞうが村人に謝るとしたら、どんな言葉を使えばいいと思う?」と問いかけることで、自分の気持ちや考えを言葉にする練習ができます。また、物語に登場する「のぞき玉」といった不思議な道具が、子どもたちの好奇心を刺激し、創造力を広げる教材としても活用できます。「もし自分がのぞき玉を持っていたら、どんなことに使う?」といった質問を投げかけることで、自由な発想を促すことができます。
最後に、この絵本を読み聞かせる際は、ぼんぞうが自分の行動をどのように反省していくかに注目すると良いでしょう。そのプロセスを通じて、間違いを認め、修正する勇気の大切さを子どもたちに伝えることができます。このように、絵本をただ楽しむだけでなく、子どもたちが考えたり話し合ったりする時間を設けることで、学びが深まるでしょう。