
【絵本】ぼくのかわいくないいもうと
内容説明
こうたの妹・まほは、「ぼくの かわいい いもうと」という絵本が大好き。でも、こうたから見れば、まほは全然かわいくなんかない!おしゃべりだし、でしゃばるし、もううんざりだ。もし妹が主人公の絵本を作るなら、タイトルは絶対に「ぼくの かわいくない いもうと」に決まりだ、とこうたは思っている。
まほは家でも学校でも、いつもこうたにくっついてくる。それがどうにも気に障って仕方ない。そんなある日、こうたがかかったおたふく風邪がまほにうつり、彼女はしばらく家でお休みすることに。こうたはやっと一人になれる時間ができて大喜び!けれど、ひとりの時間を満喫しているうちに、だんだん妹のことが気になり始める。
兄が大好きで仕方がない妹と、「うざったい」と言いながらも妹を気にかける兄。そんな兄妹の視線がユーモラスに絡み合い、思わず微笑んでしまうような心温まる絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、兄妹関係をテーマにした心温まる物語で、子どもたちの感情や人間関係を理解するための優れた教材として活用できます。兄妹間の複雑な感情を描くことで、子どもたち自身が「家族との関わり方」や「相手を思いやる心」を考えるきっかけを提供します。特に、こうたが妹を「うざったい」と感じながらも気にかける姿は、兄弟姉妹間の葛藤と愛情がリアルに描かれており、多くの子どもが共感しやすいポイントです。
読み聞かせでは、こうたやまほの気持ちに寄り添いながら子どもたちと一緒に読み進めることで、兄弟姉妹や友達と仲良くする大切さを自然に学ばせることができます。また、こうたの気持ちが変化する場面に注目し、「どうしてこうたの考えが変わったのかな?」と問いかけることで、子どもたちの思考力や感情理解力を育むこともできます。さらに、兄妹のやりとりをユーモラスに描いているため、子どもたちにとって親しみやすく、楽しく学べる教材として最適です。
保育や小学校の現場では、兄弟姉妹や友人関係に悩む子どもたちへの導入として、または家族の大切さを伝えるテーマ活動の一環として活用することをおすすめします。親子で読む場合も、親が子どもの感情に共感しながら読み進めることで、家庭の中で対話が生まれ、家族の絆を深めるきっかけになるでしょう。