
【絵本】ぼくがおっぱいをきらいなわけ
内容説明
ぼくは、おっぱいなんて大嫌いだ。だって、もうお兄ちゃんになったんだから。
お兄ちゃんになった男の子の、心の中に秘めたモヤモヤした気持ち。そんな彼の切ない思いがじんわりと胸に響いてきます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、「お兄ちゃん」という新たな立場に立たされた子どもの複雑な心情を描いており、子どもの感情面の成長や共感力を育む教材として活用できます。お兄ちゃんになった嬉しさと同時に、「もっと甘えたい」というモヤモヤした気持ちは、子どもが成長する過程で多くの子が体験するものです。読んだ後に「どんな気持ちだったかな?」と子どもに感想を聞くことで、自分の感情を言葉にする力を養えます。
また、親や先生がこの絵本を使うときは、主人公の気持ちに寄り添いながら読み聞かせることが大切です。「お兄ちゃんだから」と求められがちな役割が、子どもにとってどのような負担や葛藤を生むかを考えるきっかけにもなります。例えば、読み終わった後に「自分が兄弟だったとき、どう感じた?」や「お友だちがこういう気持ちだったら、どうしてあげたい?」といった質問を投げかけると、他者の気持ちを理解する練習にもつながります。
最後に、この絵本は親自身にも子どもの気持ちに気づかせてくれる内容です。家庭や教育現場で、子どもの小さな心の動きに寄り添い、十分に受け止めてあげる大切さを伝える一冊として活用できます。