
【絵本】ヒヒヒヒヒ うまそう
内容説明
ティラノサウルスが拾ったたまごから、生まれてきたのはトリケラトプスの双子の女の子。ティラノサウルスは「ヒヒヒヒヒ うまそう」と飛びかかろうとしますが、双子のふたりは目の前でケンカばかりしています。
そっくりな双子なのに、どうしてそんなにケンカするの?と不思議に思いながらも、ティラノサウルスはつい叱ってしまいます。しかし、その後の展開は……。
親子の絆や家族の温もりを描いた心温まる物語。人気のティラノサウルスシリーズ第14弾です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、親子関係や家族の絆をテーマにしており、子どもたちにとって大切な感情や行動について考えるきっかけを提供します。ティラノサウルスがトリケラトプスの双子と出会い、葛藤しながらも親の役割を果たしていく過程は、子どもたちが「相手の立場を理解すること」や「家族の大切さ」を学ぶのに役立つ内容です。特に、双子がケンカする場面を通じて、子どもたちは兄弟姉妹や友だちとの衝突について考える機会を得るでしょう。
保育や教育の現場では、この絵本を「感情教育」の教材として活用できます。たとえば、双子がケンカするシーンを読み聞かせた後、「どうしてケンカになったと思う?」「自分だったらどうする?」といった質問を投げかけることで、子どもたちに感情を言葉にするトレーニングができます。また、ティラノサウルスが叱る場面では、「叱るってどういう気持ち?」と親や先生の立場を想像してもらうことで、共感力を育てることも可能です。
さらに、家庭での読み聞かせでは、親がティラノサウルスの気持ちになりきって子どもに語りかけると、親子の会話が自然と生まれます。物語の温かい展開は、安心感を与えるだけでなく、家族の在り方を改めて見つめ直す機会にもつながります。物語を楽しむだけでなく、教育的な視点からも活用できる一冊としておすすめです。