
【絵本】はるが もぞもぞ
内容説明
春の訪れを描いたこの絵本では、地球に生まれた幸せを心から感じることができます。ぽかぽかと暖かくなり、むずむずと何かが動き出すような感覚。そしてとうとう、地球はくすぐったさに耐えきれず、笑い声をあげてしまいます。
植物は芽を出し、動物たちは冬の眠りから目覚め、虫たちは命をつなぐために動き出します。そんな春の風景が広がる中、季節の変化が単なる「当たり前のこと」ではなく、一つひとつが「かけがえのないもの」であると気づかせてくれます。
この絵本は、春を迎える喜びとともに、「地球は人間だけのものではない」という大切な視点も教えてくれます。内田麟太郎さんと南塚直子さんによる、美しい絵と心温まる言葉が響く春の物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、春の訪れを通じて自然の営みや季節の大切さを伝える素晴らしい教材です。読み聞かせをする際には、子どもたちが春に感じる「ぽかぽか」「わくわく」といった感覚に共感できるよう、絵や言葉の描写に注目して語り掛けると良いでしょう。また、「地球が笑っている」というユニークな表現は子どもたちの想像力を刺激する絶好のポイントです。一緒に「地球が笑う音ってどんな感じかな?」と問いかけることで、自然への興味を引き出せます。
さらに、この絵本は季節の変化とともに、生命の営みの尊さを学ぶ機会を提供してくれます。動植物や虫たちの春の動きを丁寧に描いている場面では、「なんでこの動物は冬眠していたのかな?」「芽が出るってどういうことだろう?」といった具体的な問いかけを加えると、自然観察や科学への興味を育むきっかけとなります。特に保育園や幼稚園、小学校の先生であれば、実際に園庭や自然観察の時間に絵本の内容をリンクさせると、学びがより深まるでしょう。
また、この絵本は「地球は人間だけのものではない」という視点を優しく伝える内容でもあります。親御さんや先生は、このテーマを通じて、命の大切さや環境を守る意識について子どもと話し合う時間を設けると良いでしょう。「私たちが地球に優しくできることって何かな?」と、日常生活の中でできる小さな行動を一緒に考えるのもおすすめです。美しい絵と心温まる言葉が子どもの心に響くこの絵本をぜひ活用してください。