
【絵本】ぱっくんおおかみ おとうさんににてる
内容説明
ぼくは「おとうさんにそっくりだね」と言われるのが、どうしても好きになれない。だっておとうさんの声はがらがらで、ちっともかっこよくないんだ。
そんなある日、ぼくにとって思いがけない出来事が起きて……。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、親子の関係や自己肯定感をテーマにした物語です。主人公が「お父さんにそっくりだね」と言われることに対して感じる戸惑いや反発は、子どもが自己を形成する過程でよく見られる感情を描いており、子ども自身の気持ちを代弁する共感ポイントとなります。教育現場や家庭でこの絵本を活用する際には、まず子どもたちに「自分が他の誰かに似ていると言われたとき、どう感じるか」を自由に話してもらうと良いでしょう。
さらに、親や教師がこの絵本を読む際には、子どもの自己否定的な感情や親に対する距離感を否定せず受け止めることが重要です。この物語の中で描かれる親子のエピソードを通じて、子どもたちが自分や家族を新しい視点で見直すきっかけを作れます。また、親子のつながりや大人の魅力について話し合う場を設けることで、子どもたちが「似ていること」の意味を前向きに捉えるサポートができます。
さらに、物語の中で主人公が経験する「思いがけない出来事」を通して、子どもたちに「自分の新たな一面を発見する楽しさ」や「家族の意外な良さに気づく瞬間」を感じてもらうことができます。この絵本は、自己肯定感を育む大切さや、家族との結びつきを深める教材として優れた役割を果たすでしょう。