
【絵本】ねずみくんはカメラマン
内容説明
ねずみくんは、ねみちゃんの写真を撮ることを思いつきます。すると、周りの動物たちが「僕たちも撮って!」とお願いしてきます。「しょうがないなぁ」とねずみくんが写真を撮ろうとしますが、みんなが一緒に写ることはできません。
そこで、動物たちに「自分の自慢で大切に思っているものだけ」を写すことにしました。ぞうさんは長い鼻、ライオンさんはたてがみを選びます。では、ねずみくんが大切にしているものとは一体何でしょう?
ねみちゃんとねずみくんの絆が優しく描かれたこのお話は、身近な大切なものに気づく大切さを教えてくれる、心がほっと温かくなる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが「自分にとって大切なもの」を見つめ直すきっかけを与えてくれる物語です。物を通じて自己表現する動物たちの姿は、子どもたち自身が「自分の好きなもの」「自分らしさ」を考えるきっかけとなります。保育や家庭では、絵本を読んだ後に「あなたが一番大切にしているものは何かな?」と問いかけ、子どもたちに絵や言葉で表現してもらう活動を取り入れると良いでしょう。これにより、自己肯定感や自己理解を深めることができます。
また、このお話は、多様性や他者理解を学ぶ機会としても活用できます。ぞうさんやライオンさんがそれぞれ異なる特徴を大切にしている場面を通じて、「みんな違ってみんないい」という価値観を自然に学ぶことができます。集団活動では、子どもたち同士で「お互いの好きなところ」を見つけ合う時間を設けると、他者を尊重する心が育まれるでしょう。
さらに、物語の最後に描かれるねずみくんとねみちゃんの絆は、家族や友だちとの関係の大切さを伝える良い題材です。親子やクラスで「一緒にいて嬉しい人」について話し合うことで、心の温かさや感謝の気持ちを深めることができます。心に優しさを育む教材として、ぜひ幅広い年齢層の子どもたちに読んでいただきたい一冊です。