
【絵本】なかよしこぐま まんなかに
内容説明
くまやとくまふは、見た目がそっくりな双子のこぐま。でも、何かと意見がぶつかり合い、ケンカが絶えません。
ある日、二人は「ここから先はダメ!」と自分たちの間に線を引き始めました。それぞれが自分の陣地を守ろうとしますが、果たしてどうなるのでしょう?
どこかユーモラスで心温まる、ふたごのこぐまたちの物語。小さなケンカが思わぬ展開を迎える姿に、きっと笑顔がこぼれるはずです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、双子のこぐまたちがケンカを通してお互いへの気持ちや相手を思いやる大切さに気づく物語です。子育てや教育の場で活用する際には、子どもたちに「意見の違い」や「衝突」が自然なことであることを伝えるきっかけとして役立ちます。特に、小さなケンカの場面を通じて、感情を適切に表現し、相手の気持ちを考えることの大切さを教えることができます。
また、物語の中で描かれる「線を引く」という行動は、子どもたちが自分や他者の領域を考える象徴的なシーンです。これを通じて、個々の空間や意見を尊重することについて話し合う機会を設けると良いでしょう。例えば、どんなときに「自分の領域」を守りたくなるのか、逆に「相手の領域」を大事にするにはどうすればいいのか、といったテーマで子どもたちと意見交換をしてみると、学びが深まります。
さらに、双子のこぐまたちのユーモラスなやりとりは、子どもたちに「ケンカが必ずしも悪いことではなく、成長のきっかけになる」という視点を与えてくれるでしょう。読後には、物語の展開を振り返りながら「ケンカの後で仲直りをする方法」や「相手と協力することの楽しさ」を実生活に結びつけて考える時間を作るのもおすすめです。