
【絵本】つきのゆうえんち
内容説明
ななよは、夜の遊園地へとひとりで足を踏み入れました。どこか不思議な雰囲気が漂うその場所で、彼女の名前を呼ぶ声が聞こえてきます。
「ななちゃん……」。その声に導かれるようにして、彼女は遊園地の中を進んでいきます。そこには、少女の心をやさしく包み込むような幻想的な世界が広がっていました。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもの想像力や感受性を育むための教材として非常に適しています。主人公のななよが夜の遊園地を冒険するストーリーは、ミステリアスでありながらも優しさに満ちた幻想的な世界を描いています。そのため、子どもたちが物語を通じて自分自身の心の内面を見つめたり、不安や好奇心と向き合うきっかけを与えてくれるでしょう。
特に、物語には「声に導かれる」という要素が含まれており、これは直感や自己信頼を象徴しています。親や教師は、この部分を通じて「自分の気持ちを大切にすること」や「未知の世界を恐れずに挑戦すること」の重要性を子どもたちに伝えることができます。また、遊園地という舞台は子どもたちにとって親しみやすく、物語への没入感を高める助けとなります。
さらに、この絵本を読み聞かせる際には、ななよが感じたであろう感情やその場面の情景について子どもたちと一緒に想像を膨らませる時間を設けるのがおすすめです。「ななちゃんはどうして進んだと思う?」「この声は誰の声だと思う?」など、問いかけを通じて子どもたちの考える力を引き出すことができます。読み聞かせ後には、夜や冒険にまつわる経験について話し合うことで、子どもたちの興味や関心を広げていけるでしょう。