
【絵本】チワンのにしき
内容説明
おばばが織り上げた見事なにしきが、ある日、風に吹かれて飛ばされてしまいます。その美しさを追い求めるように、二人の兄がにしきを探しに旅に出ますが、彼らは家に戻ることがありません。
この物語は、中国のチワン族に伝わる民話をもとに描かれています。家族や絆、そして自然の中で繰り広げられる不思議な出来事を通じて、深いメッセージが込められています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、中国のチワン族の民話をもとに、家族や絆、自然とのつながりについて深いメッセージを伝える物語です。知育や教材として活用する際には、まず物語を通じて「家族の大切さ」や「助け合いの精神」を子どもたちと一緒に考える時間をつくることがポイントです。おばばが織ったにしきや、兄弟の旅立ちが象徴する家族の絆について話し合い、子どもたち自身の家族とのつながりを感じさせる機会を設けるとよいでしょう。
また、物語に登場する自然の描写や不思議な出来事を通じて、自然の美しさやその力について話し合うこともおすすめです。絵本を読み終えた後に、風や織物などのテーマに関連した工作や活動を行えば、感性や表現力を育むことができます。たとえば、紙や布を使った簡単な織物づくりを通して、物語の世界観を体験させることができます。
さらに、この絵本を通じて、異文化理解のきっかけをつくることも重要です。中国のチワン族に伝わる民話であることを説明し、世界にはさまざまな文化や価値観があることを伝えることで、子どもたちの視野を広げることができます。物語を読むだけでなく、その背景にある文化にも触れることで、より深い学びを提供できるでしょう。