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BOOK

【絵本】タケノコごはん

タイトル 【絵本】タケノコごはん
著者 ,
出版年月日 2015/08
判型 B4変型判
ページ数 42ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591145777

内容説明

『戦場のメリークリスマス』などで知られる世界的な映画監督、大島渚が初めて手がけた絵本。リアリティあふれる描写で定評のある絵本作家、伊藤秀男が絵を担当しています。物語の主人公は、大島渚の同級生であるさかいくん。戦争の影響で父親を亡くし、さらには担任の先生まで戦死してしまいます。代わりにやってきた新しい先生もまた、戦争に行くことが決まってしまうのです。

出征を控えたその先生の家に訪れたさかいくんたち。そこで出されたタケノコごはんを前に、彼は言葉を失いながらも黙々と食べます。そして、涙ながらに「先生、戦争なんか行かないで!」と叫ぶのです。その瞬間のさかいくんの切実な表情と、それを受け止めた先生の表情が、絵本の中で強い印象を残します。

戦争の悲しみと平和への願いをストレートに伝えるこの物語は、今だからこそ多くの人に届けたいメッセージに満ちています。

知育や教材で活用する際のポイント

『戦場のメリークリスマス』でも知られる大島渚が手がけた絵本は、戦争の悲しみと平和の尊さを子どもたちに伝える貴重な教材です。子育て世代の親や教育現場で活用する際には、戦争という重いテーマをどう伝えるかが鍵になります。この絵本は、主人公さかいくんの視点を通して、戦争が人々の日常にどのような影響を与えるのかを具体的に描いており、子どもたちにも感情移入しやすい内容です。

特に印象的なシーンである、先生に「戦争なんか行かないで!」と涙ながらに訴える場面は、子どもたちにとっても心に響くでしょう。この場面を読む際には、戦争が人々の生活や心にどのような影響を与えるか、そして平和の大切さについて子どもたちと一緒に考える時間を持つことが大切です。また、戦争を知らない世代の子どもたちにとっては、この絵本を通じてその現実に触れることが、歴史を学ぶ第一歩にもなります。

さらに、伊藤秀男が描くリアリティあふれる絵は、言葉では伝えきれない感情や空気感を補完します。このため、読み聞かせの際には絵についても触れながら、子どもたちと一緒に感想を共有することで、より深い理解を促すことができます。絵本を通じて、単なる悲しい物語として終わらせるのではなく、「どうして平和が大事なのか」を親や教師が丁寧に伝え、子どもたちの心に平和への願いを育むきっかけにしてみてください。