
【絵本】ぞうさんとねずみくん
内容説明
ねずみくんは、ぞうさんのことがうらやましくてたまりません。
ぞうさんは力が強くてかっこいいし、たくさんのおいしいものを食べられる。そんなぞうさんの姿に、ねずみくんは「いいなあ」とため息をつきます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、ねずみくんがぞうさんをうらやましく思う気持ちを通して、自分と他者の違いを知り、それを受け入れる大切さを教えてくれます。子育てや教育の現場では、子どもたちが他人と自分を比較して劣等感を抱くことが多いですが、この物語を通じて「誰にでも良いところがある」というメッセージを伝えることができます。
例えば、読み聞かせの後に「ねずみくんの良いところは何だと思う?」と問いかけることで、子どもたちが物語のキャラクターを通して自分自身の良さに気づくきっかけを作れます。また、「もし君がねずみくんだったらどうする?」といった質問を投げかけることで、他者への共感や視点の広げ方を学ばせることも可能です。
さらに、ぞうさんに憧れるねずみくんの気持ちは、子どもたちが日常で感じる「うらやましい」という感情そのものです。この感情を否定せず、認めつつ「自分の良さもあるよ」と伝えることで、自己肯定感を養う絶好の機会になります。保育園や幼稚園、小学校の先生は、クラス活動の一環として感想を絵や言葉で表現する時間を設けると、子どもたちの理解がさらに深まるでしょう。