
【絵本】しんじてたのに、なぜ?(サイバーセキュリティ・ネットリンチ)
内容説明
『おしたら、おしまい』から続くITリテラシー絵本シリーズの第9弾。コークの姉であるエルダーが、クラスで流行中の動画投稿サイトに愛犬チョコの動画を投稿します。「うちのワンちゃんは世界一かわいい」というタイトルでアップしたその動画が、思いがけず大きな問題を引き起こしてしまいます。
最初は楽しい気持ちで投稿したはずが、突然知らない人たちから心ないコメントが次々と書き込まれ、さらには“なりすまし”まで現れる事態に。そんな中、エルダーを応援するコメントをくれるトムくんという存在が現れ、少しずつ彼女の心に希望が灯ります。果たして、エルダーはこのトラブルをどうやって乗り越えるのでしょうか?
この物語は、加速する社会のデジタル化やGIGAスクール構想の進展により、ますます重要性を増している子どもたちのITリテラシー教育をテーマにしています。身近に起こり得る問題を題材に、ドキドキする展開を通じて、インターネットの正しい使い方や注意点を自然に学べる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
『おしたら、おしまい』シリーズの第9弾『エルダーとチョコの動画トラブル』は、現代の子どもたちが直面しやすいインターネットの問題を題材にした絵本です。この作品は、ITリテラシーを考えるきっかけとして、家庭や学校での知育や教材として非常に役立ちます。特に、動画投稿やSNSの利用が低年齢化する中で、子どもたちがインターネットを安全に使うための重要なルールや心構えを学べる点が魅力です。
本作では、動画投稿が引き金となり、心ないコメントやなりすましなどのトラブルが描かれています。このような状況に直面した主人公エルダーの葛藤を通じて、子どもたちは「インターネットで起こりうる危険」に気づくことができます。また、トムくんの存在が示すように、困難な状況でも支え合う人間関係の大切さを学ぶことも可能です。読み聞かせの際には、子どもたちに「自分ならどうするか」「友達が困っていたらどう助けるか」を考えさせる問いかけをすると、より深い学びにつながるでしょう。
さらに、この絵本は親や教師にとっても、子どもたちとインターネットの使い方について話し合うきっかけを提供します。読み終えた後に、「インターネットを使うときのルールを一緒に決める」「困ったときは誰に相談するかを確認する」などのアクションを取ることで、家庭や学校でのITリテラシー教育をより具体的なものにできます。この絵本を通じて、子どもたちが安全にデジタル社会を楽しむ力を養えるよう、ぜひ活用してみてください。