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BOOK

【絵本】シマフクロウのぽこ

タイトル 【絵本】シマフクロウのぽこ
著者 ,
出版年月日 2017/05
判型 A4変型判
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,
ISBN 9784591154649

内容説明

「第19回日本絵本賞読者賞」を受賞したクリエイターコンビが贈る、北海道の自然と人々の暮らしを描く絵本シリーズの第2弾です。本作では、絶滅危惧種であるシマフクロウとの共存をテーマにしています。モデルとなったのは、猛禽類医学研究所の獣医師・齊藤慶輔さんと、実在する障害を持つシマフクロウ「ちび」。物語を通じて、主人公の少年・いさむとともに、人間とシマフクロウが共に暮らしやすい環境とは何か、自然と調和する生活について考えるきっかけが得られる作品です。

この絵本は、シマフクロウの生態や現実に起きている問題をわかりやすく、そして深く心に響く形で描いています。監修を務めた獣医師の齊藤さんによると、シマフクロウが犠牲となる事故現場に足を運び、原因を探ることで、人間と野生動物が共存するための方法を模索してきたといいます。なぜ事故が起きたのか、どうすれば防げるのかを突き止めるその姿勢が、この絵本にも反映されています。

北海道の自然に生きるシマフクロウは、翼を広げると1.8メートルにもなる大きなフクロウで、日本の野生動物の中でも特に絶滅の危険が高い種の一つです。魚を捕って食べ、大木の穴で子育てをする彼らですが、魚の減少や森林伐採、さらには交通事故などの影響で数を減らしています。この絵本に描かれている内容は、すべて実際に起きている現実です。

齊藤さんは、この絵本を通じて、シマフクロウだけでなく他の野生動物にも目を向けてもらい、共に生きる道を考えてほしいと願っています。自然との共生をテーマにしたこの作品が、一人でも多くの読者の心に届くことを目指しています。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、シマフクロウという絶滅危惧種をテーマに、自然環境と人間の共存について子どもたちと一緒に考える貴重な機会を提供してくれます。絵本を知育や教材として活用する際は、まず物語を通じてシマフクロウの生態や北海道の自然に触れることから始めてみてください。シマフクロウがどのように暮らし、どのような問題に直面しているのかを知ることで、子どもたちに自然環境や野生動物の大切さを具体的に伝えることができます。

次に、物語の中で描かれる「人間と動物の共存」というテーマを深掘りしてみましょう。例えば、主人公のいさむがシマフクロウと向き合う姿勢を通じて、子どもたちに「私たちが自然のためにできることは何か」を問いかけてみると良いでしょう。この絵本では、現実の問題が基になっているため、具体的な行動やアイデアを子どもたちと一緒に考えるきっかけを作ることができます。

さらに、絵本を読んだ後は、シマフクロウや他の野生動物について調べたり、自然保護に関するアクティビティを取り入れると学びが深まります。例えば、シマフクロウが住みやすい環境を絵に描いてみたり、自然と調和した暮らし方をテーマに話し合いをするのもおすすめです。また、環境保全活動を行う団体や地域の取り組みを紹介すると、子どもたちにとって実感が湧きやすくなるでしょう。

この絵本は、物語としての楽しさだけでなく、現実の課題に目を向ける力を育む教材としても非常に優れています。親子で読む場合も、保育や教育の現場で使う場合も、読後に自然との共生について話し合う時間を設けることで、子どもたちの感性や考えを広げるきっかけとして、ぜひ活用してみてください。