
【絵本】しあわせないえで
内容説明
ゴリラくんが突然「家出する」と言い出します。それを耳にしたしろくまおうじは、家出というものが何かよくわかっていない様子で、楽しそうに一緒についていくことにします。
ところが、ゴリラくんが家出を決意した理由を知ったそのとき…。しろくまおうじの心にどんな変化が起きるのでしょうか?
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「共感」や「他者の気持ちを理解する力」を育む絶好の教材です。ゴリラくんの家出という出来事を通じて、しろくまおうじが少しずつ相手の気持ちに気づき、心の変化を経験する物語は、子どもたちに感情のキャッチボールの大切さを教えてくれます。読み聞かせの際には、ゴリラくんが家出を決意した背景や、しろくまおうじの反応について子どもたちと一緒に考える時間を設けると良いでしょう。
また、「家出」というテーマは子どもたちにとって非日常的でワクワク感を引き出しますが、同時に社会性や責任感について話し合うきっかけにもなります。例えば、「家出したくなる気持ちってどんな時?」「友達が困っている時に自分ならどうする?」など、物語を通じて子どもたちが自分自身を振り返り、考えを深めることができます。
さらに、この絵本ではキャラクターの表情や行動が感情を豊かに表現しているため、子どもたちに「この時、ゴリラくんはどんな気持ちだったと思う?」と問いかけることで、絵本の中の感情を言葉にする練習もできます。保育や家庭での読み聞かせだけでなく、道徳や人間関係を考える授業の一環としても活用しやすい一冊です。