
【絵本】さるくん まかせて まかせて!
内容説明
じゅうにし園に暮らす<さるくん>は、いつも周りのことが気になって仕方がありません。困っているおともだちを見つけると、「まかせて!」とすぐに手を貸しに行くおせっかいな性格です。本人はみんなのためになると思ってやっているのですが、どうやらそれが逆に迷惑になってしまうこともあるようで…。思いがけない反応に、さるくんはショックを受けます。でも、そこからある大切なことに気づいていきます。
「12支キッズのしかけえほん」シリーズは、幼稚園や保育園など、初めての集団生活の中で出会うさまざまなタイプの友だちとの関係をテーマにしています。苦手だと思う相手や、どう接すればいいのか迷ってしまうような子とのつきあい方のヒントが、楽しい物語の中に詰まっています。
新しい年を迎え、干支に興味を持つお子さんにもぴったりなこのシリーズは、園児たちの日々を応援する心強い一冊。ぜひほかの本と一緒に楽しんでみてください!
知育や教材で活用する際のポイント
「じゅうにし園」に暮らすさるくんの物語は、子どもたちが他者との距離感や思いやりについて学ぶのに最適な教材です。さるくんが「良かれと思って」行動した結果、相手にとって迷惑になってしまったり、期待しない反応が返ってくる経験は、社会性を育む重要なテーマです。この絵本を通じて、子どもたちは「相手の気持ちを考えること」や「助けたい気持ちと自分の行動を見直すこと」の大切さを、自然に学ぶことができます。
また、「12支キッズのしかけえほん」シリーズ全体は、幼稚園や保育園などの集団生活でよく見られる人間関係の悩みをテーマにしており、子どもたちにとって身近な課題を取り上げています。さるくんのエピソードは特に、友達との関わり方に悩む子や、逆におせっかいになりがちな子にとって、自分を振り返る良い機会となるでしょう。読み聞かせを通じて、親や先生が「さるくんならどう思ったかな?」と問いかけたり、実際の生活に例えて話し合うことで、子どもと深い対話ができるはずです。
さらに、干支をベースにしたキャラクター設定は、年齢や季節に応じた興味を引き出す要素も持っています。お正月や節分などの行事の際に紹介することで、干支文化への親しみを深めるきっかけにもなります。この絵本は、子どもたちの社会性を育みながら、楽しく学びを広げられる心強いパートナーです。