
【絵本】さようなら、わたしの恋
タイトル | 【絵本】さようなら、わたしの恋 |
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著者 | クロード・K・デュボア,小川 糸 |
出版年月日 | 2011/06 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 29ページ |
出版社 | ポプラ社 |
対象年齢 | 小5,小6 |
ISBN | 9784591124635 |
内容説明
涙が止まらない日々。悲しみの森の中で、ローズは失った愛を想い続けていました。「いつまでも愛している」と言ってくれたのに――。その言葉はもう戻らず、彼女の心は傷ついたまま。何度も泣き続けた後、ある日突然涙がぴたりと止まります。
この物語は、愛に傷つきながらも、自分自身と向き合い、本来の自分を取り戻していく一人の女性の歩みを描いたものです。切なくも優しいストーリーは、失恋の痛みや再生への希望を静かに語りかけてきます。
翻訳を手がけたのは「食堂かたつむり」で知られる作家・小川糸。フランスの絵本が、彼女の手によって日本語で美しく紡ぎ出されています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、失恋の痛みや悲しみから再生していく主人公の物語を通じて、感情と向き合う大切さを教えてくれます。子育てや教育の場で活用する際には、子どもたちが自分の感情を理解し、表現する力を育む教材として役立てることができます。特に、悲しみや喪失感といった感情を持つことは悪いことではなく、それらを受け入れながら前向きになるプロセスを学べる点がこの絵本の魅力です。
また、主人公が自分自身を見つめ直す過程は、自己肯定感を育てる機会にもなります。保育園や幼稚園、小学校でこの絵本を読む際は、物語の中で主人公がどのように感情を乗り越えていったのかについて話し合う時間を設けるとよいでしょう。子どもたちに「もし自分がローズだったらどうする?」と問いかけ、想像力や共感力を育むディスカッションを促すのもおすすめです。
さらに、翻訳者・小川糸さんの美しい日本語表現も注目ポイントです。子どもたちに豊かな言葉の世界を届けるだけでなく、親や先生自身も心に響く言葉に触れられる機会になります。この絵本を読むことで、親子やクラスの絆を深め、感情や愛情について一緒に考えるきっかけを作りましょう。