
【絵本】コップをわったねずみくん
内容説明
ねずみくんは、うっかりコップを割ってしまい、大慌て。こんなことが知られたら、おかあさんに怒られるに違いありません。
どうしよう……と焦るねずみくん。でも、ふといい考えを思いつきます。「そうだ、他の誰かのせいにしちゃえばいいんだ!」
ねずみくんの小さな心の葛藤と、どんな行動を選ぶのかが描かれた物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが日常で直面する「間違いを犯したときの葛藤」をテーマにしています。ねずみくんがコップを割ってしまった後の行動を通して、失敗を隠すことや他人のせいにすることがどのような結果を招くのかを考えさせる内容となっています。知育や教材として活用する際には、特に「正直でいることの大切さ」と「誤りを認めた後の解決策」を子どもたちと一緒に話し合うのに適した一冊です。
まず、読み聞かせの際にはねずみくんの心の動きに注目し、「ねずみくんはどんな気持ちだったかな?」と問いかけることで、子どもたち自身の気持ちや過去の経験と結びつけやすくなります。また、「もしみんながねずみくんならどうする?」といった質問を投げかけることで、問題解決の視点や他者への影響を考える力を育むことができます。さらに、物語の結末を読んだ後には「謝ることが難しいとき、どうすればいいか」を一緒に考える時間を設けると、実生活での応用力を高めるきっかけになるでしょう。
この絵本は、幼児から小学生まで幅広い年齢に対応でき、子どもたちが感情を言葉にする練習や、自分で考えて行動する力を養うための優れた教材です。親や教師が共感しながら読み聞かせをすることで、子どもたちにとって安心して自分の気持ちを表現できる場を提供できるでしょう。