【絵本】きらきら ひりひり

内容説明

小学2年生のはるかは、お母さんと弟と一緒に、初めて海辺に住む親せきの家を訪れます。慣れない場所で少し緊張しながらも、そこでの夏休みが始まります。

けれど、親せきの家で過ごす時間の中で、はるかは「ひとりでも平気だよ」と強がりを見せる場面も。そんな中、彼女の目には、きらきらと輝く海や夏の光景が広がります。

はるかがどんな気持ちでその特別な夏を過ごしたのか、ひとりの少女の心の動きや成長が、美しい夏の風景とともに描かれています。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、環境の変化や新しい経験に直面した子どもが、どのように自分の気持ちと向き合い成長していくかを描いています。そのため、子育てや教育の場で、子どもの感情理解や自己肯定感を育む教材として最適です。まず、主人公のはるかが「ひとりでも平気だよ」と強がる場面は、子どもたちが見せる自己主張や不安の裏返しを考えるきっかけになります。この点を保護者や先生が読み聞かせ時に話題にすることで、子ども自身の気持ちを言葉にする練習ができます。

また、美しい夏の風景や自然描写が多く登場するため、自然への興味を育むことも可能です。絵本を通じて「海で見たことがあるものは何かな？」「夏休みの思い出を教えてくれる？」といった問いを投げかけることで、子どもたちが自分の経験を話すきっかけを作ることができます。さらに、自然の変化や季節感についても学び、感性を育てるのに役立つでしょう。

最後に、この絵本は「新しい環境に慣れる」ことをテーマにしているため、特に転校や引っ越しを控えた子どもたちに読んであげると、共感を持ちやすく安心感を与えることができます。日常の中での小さな成長や気持ちの変化に目を向ける良いきっかけとなる一冊です。