
【絵本】かきやまぶし
内容説明
柿を盗み食いする山伏と、それを見逃さず懲らしめようとする柿畑の主人。この二人が繰り広げる攻防戦が、ユーモラスに描かれた絵本です。
主人があの手この手で山伏を追い詰めようとする一方、山伏も負けじととぼけた態度で応戦します。そのやりとりは、読んでいると思わず笑いがこみ上げてくるものばかり。
軽妙な文章と迫力満点の絵が組み合わさり、物語の面白さをさらに引き立てています。愉快な掛け合いと独特の雰囲気が魅力の一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、愉快な攻防戦を通じて、子どもたちに正しい行いの重要性や人との関わり方を考えさせる絶好の教材です。主人と山伏のやりとりには、ユーモアの中に「悪いことをすれば懲らしめられる」という教訓がさりげなく込められており、道徳的な教育にも役立ちます。また、軽妙な文章と迫力あるイラストが組み合わさっているため、子どもたちの集中力を保ちながら楽しく読み進められる点も魅力です。
保育園や幼稚園では、読み聞かせを通じて物語の展開を楽しませつつ、「山伏の行いはどう思う?」など問いかけを交えることで、子どもたちに考える力を育むことができます。小学生の場合は、主人の工夫や山伏の反応について話し合い、「どうすればお互いが気持ちよく過ごせるか」といったテーマでディスカッションを行うと、より深い学びにつながります。
さらに、絵本の中の表現や動きのある描写を活かして、演じる遊びやイラストを描く活動に発展させることも可能です。物語の面白さを楽しむだけでなく、創造力や表現力を養うきっかけとしても、幅広く活用できる一冊です。