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BOOK

【絵本】かえるふくしま

タイトル 【絵本】かえるふくしま
著者
出版年月日 2016/02
判型 A4変型判
ページ数 40ページ
出版社
対象年齢 ,
ISBN 9784591148129

内容説明

2011年3月11日に発生した東日本大震災と、それに続く東京電力福島第1原発事故から5年が経ちました。しかし、ふるさとを離れた人々の中には、いまだに故郷へ戻れない方が10万人もいると言われています。復興への道のりは長く、まだ時間が必要です。

それでも、多くの人々が復興に向けてさまざまな場所で力を尽くしており、避難区域の解除も少しずつ進んでいます。この絵本のタイトル『かえるふくしま』には、ふるさとに「かえる」こと、そして福島が以前の姿を取り戻し、再びよみ「がえる」ことへの願いが込められています。また、「福島を変える」という意味もあわせ持っています。

この本は、福島からのメッセージです。「私たちは、カエルたちとともに福島で生きていきます」というあとがきの言葉にもあるように、現実を受け止めながら力強く生きる福島の人々の思いを、カエルの表情を通じて伝える内容となっています。

知育や教材で活用する際のポイント

絵本『かえるふくしま』は、東日本大震災と福島第1原発事故の記憶と復興への願いを伝える一冊であり、子どもたちへの知育や教材として非常に有益です。この絵本を通じて、震災や復興について考える機会を提供することができます。特に、自分たちが住む地域や家族の大切さ、そして困難に立ち向かう力強さについて話し合うきっかけを作ることができるでしょう。

まず、この本を読む際には「ふるさと」や「再生」というテーマについて子どもたちと話す時間を設けると良いでしょう。絵本の中で描かれるカエルたちの表情や行動は、震災を経験した人々の思いを象徴しており、子どもたちにも感情移入を促します。具体的には、絵本を読み終えた後に「家族やふるさとで好きなことは何?」と質問し、ふるさとの大切さや絆について考えさせる活動が効果的です。

また、この絵本は、防災教育の一環としても活用できます。震災の現実をやさしく伝えながら、災害が起きた際にどのように行動すべきかを話し合う場を作ることで、子どもたちに防災意識を育むことができます。たとえば、避難訓練の前後にこの絵本を読み聞かせることで、災害への準備や心構えについてより深く学べるでしょう。

さらに、この絵本を読むことで「困難を乗り越える力」についても教えることが可能です。震災後も福島で生き抜こうとする人々の姿を重ねながら、子どもたちに「失敗や困難があっても前向きに進むことが大切」というメッセージを伝えることができます。保育や授業の中で、子どもたちが日常生活で実感しやすい例を引き合いに出すと、より理解が深まるでしょう。