
【絵本】おばけのラーバン
タイトル | 【絵本】おばけのラーバン |
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著者 | インゲル・サンドベルイ,すずき てつろう,ラッセ・サンドベルイ |
出版年月日 | 1978/09 |
判型 | |
ページ数 | 24ページ |
出版社 | ポプラ社 |
対象年齢 | 3歳,4歳,5歳 |
ISBN | 9784591058725 |
内容説明
おばけの男の子、ラーバンは、みんなのようにおばけとしての修行に励むよりも、ママのお手伝いをするのが大好き。お掃除やお料理など、家のことを手伝う方が彼にとっては楽しい時間です。
しかし、そんなラーバンの様子に困ったのはパパ。おばけらしくない息子の姿を見て、何とかしなければと考えます。そしてある夜、ラーバンをおばけの修行に連れ出すことにしました。果たして、ラーバンは立派なおばけになれるのでしょうか?
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、おばけの男の子ラーバンが自分の好きなことに夢中になりつつも、家族や周囲との関わりを通じて成長していく姿を描いています。まず、家庭や保育・教育現場で活用する際には、ラーバンの「好きなことに打ち込む姿勢」を話題にしてみましょう。「自分が好きなことや得意なことを見つける大切さ」を子どもたちに考えさせる良いきっかけになります。また、親や先生が子どもの個性を受け止め、さらにどのように応援していけるかを考えるヒントにもなるでしょう。
さらに、物語の中で描かれる家族のやり取りは、親子や大人と子どものコミュニケーションについて考える材料になります。ラーバンのパパが悩みながらも息子に向き合おうとする姿は、親や教育者が子どもの成長を支える際の心構えを示唆しています。この部分を読み聞かせた後、「みんなは家族とどんなふうに助け合っている?」といった質問を投げかけることで、子どもたち自身の体験を共有する場を作ることができます。
また、ラーバンが家のお手伝いを楽しむ様子は、子どもたちに「お手伝い」の意義を教えるきっかけにもなります。物語に触れた後、「どんなお手伝いが楽しいと思う?」といった問いかけを通じて、家庭やクラスでの役割分担や協力の大切さを学ぶ機会にするのも良いでしょう。この絵本は、自己肯定感を育むと同時に、家族や仲間との関わりを深めるための優れた教材として活用できます。