
【絵本】おばあちゃんはかぐやひめ
内容説明
さきちゃんは、初めて一人で山里のおばあちゃんの家に泊まることになりました。たけのこ掘りを手伝ったり、昔話を聞いたりしながら、自然豊かな暮らしを少しずつ体験していきます。その中で、さきちゃんは山里での生活を大切に守るおじいちゃんとおばあちゃんの思いに触れていきます。
山での暮らしを続ける老夫婦と、町で働きながらそんな二人を気遣う息子夫婦。それぞれの立場や思いが交差する中、さきちゃんの視点を通して、現代の家族が抱える普遍的な問題が描かれます。この物語は、山村に暮らす作者自身の体験と観察をもとに、温かな目線で紡がれています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、自然豊かな山里での体験を通じて、家族や暮らしの大切さを見つめ直す物語です。子どもたちにとっては、さきちゃんの成長を追いながら、自然や人とのふれあいの魅力に気づけるきっかけとなります。特にたけのこ掘りや昔話など、普段の生活では経験しにくい場面が描かれており、自然や文化について子どもと一緒に話し合う機会を作ることができます。
また、この絵本は家族の多様な形や役割についても考える材料となります。老夫婦の山での暮らしと町で働く若い夫婦、それぞれの視点をさきちゃんの目を通して理解することで、家族のつながりや世代間の価値観の違いを柔らかく学べる内容です。子どもたちに家族とは何か、異なる立場の人をどう理解し合うかを教える題材として活用できます。
さらに、作者自身の体験から描かれた物語であるため、地域や自然保護、伝統文化の継承といった現代的なテーマについても親や教師が深めていくきっかけになるでしょう。特に保育園や小学校の授業では、自然体験や家族の役割をテーマにしたディスカッション、絵日記づくりなどのアクティビティと組み合わせることで、子どもたちがより主体的に学べるよう工夫することができます。