
【絵本】うしちゃん えんそく わくわく
内容説明
十二支の動物たちが通う「じゅうにしえん」は、いつも笑い声や涙があふれる、とってもにぎやかな場所です。今日はみんなが楽しみにしていた遠足の日。うしちゃんはお弁当やお菓子をリュックにいっぱい詰めて準備万端…と思いきや、みんなに頼まれていた遊び道具をすっかり忘れてしまいました。ちょっとのんびり屋のうしちゃんらしいミスです。
「どうして忘れちゃったの?」と仲間たちに責められてしまったうしちゃん。困っているうちに転んで、丘を勢いよく滑り落ちてしまいます。ところが、それが意外にも楽しくて大笑い!その様子を見たみんなも、遊び道具がなくても自然の中で自由に遊ぶ楽しさに夢中になっていきます。
子どもたちが身の回りのものやちょっとした工夫で楽しい遊びを作り出す姿は、きっとどこの家庭や保育園でも見られる光景でしょう。この絵本は、そんな子どもたちの豊かな発想力を描き、忘れ物やおっとりした性格を気にしている親御さんの心配も吹き飛ばしてくれます。
個性豊かな十二支の子どもたちが登場する『12支キッズのしかけえほん』シリーズ。どこか自分やお子さんに似たキャラクターが見つかるかもしれません。読んだ後には、明日も元気に登園できるような気持ちになれる素敵なお話です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちの豊かな発想力や柔軟性を育む教材として活用できます。遠足の場面で、遊び道具を忘れたうしちゃんが自然の中で遊びを見つけ出す姿は、子どもたちに「ないものを工夫して楽しむ力」を教えてくれます。保育園や幼稚園では、自然を題材にした活動や自由遊びの導入として、このお話を読むことで子どもたちの想像力を刺激し、遊びの幅を広げるきっかけを作ることができます。
また、十二支の動物たちが個性豊かに描かれている点もポイントです。うしちゃんの「のんびり屋さん」という性格は、子どもたちの中にも似たような個性を持つ子がいるかもしれません。この絵本を通じて、「自分らしさ」を肯定的にとらえるきっかけを提供できるでしょう。さらに、保護者の方にとっても、子どものちょっとしたミスや性格を受け入れ、心配しすぎない大切さを感じられる内容です。
読み聞かせの後には、「忘れ物をしてしまったらどうする?」や「自然の中でどんな遊びができるだろう?」といったテーマで話し合う時間を設けるのもおすすめです。季節の遠足や外遊びの際にこの絵本を取り入れることで、子どもたちが物事を前向きにとらえ、自分たちで新しい楽しみを見つける力を育てることができるでしょう。