
【絵本】いのちの火
内容説明
琵琶湖に常夜灯が灯っていることで、船は夜間でも安全に行き来することができます。その明かりを保つためには、なたね油がどうしても欠かせません。
そんな必要な油を手に入れるため、余市親子は懸命に油を作り続けます。彼らの努力が、湖とその周りの人々の安全を支えているのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、琵琶湖の常夜灯を灯し続けるために必要な「なたね油」を作る親子の努力と、その活動が地域の安全を支えていることを描いています。子育て世代や教育現場で活用する際には、親子の協力や地域のつながりといったテーマを通じて、子どもたちに社会の役割や感謝の心を育む教材として役立てることができます。
まず、親子の働きの重要性に注目することで、子どもたちに家庭内での助け合いや、努力の大切さを伝えることができます。この親子の物語を読み聞かせることで、「自分たちも家族の一員として役立ちたい」といった意識を育むきっかけとなるでしょう。
また、「なたね油」が常夜灯を灯し続ける役割を担っているという具体的な事例は、子どもたちに自然資源やエネルギーの大切さを学ぶ機会を提供します。絵本を読み終えた後に、なたね油や昔の灯りについて調べたり、実物を見たりする活動を組み合わせると、より深い学びにつながります。
さらに、この絵本は地域社会のつながりや支え合いの大切さを教える素材としても活用できます。湖を利用する人々の安全が親子の努力によって守られていることを知ることで、「自分の行動が周りの人々に役立っている」という視点を持つきっかけになるでしょう。