
【絵本】あれ あれ あれれ
内容説明
「おかあさん、あれって何?」「あれが見つからない!」「あれ、どこ行ったの?」――日常で、ふと耳にする「あれ」という言葉。不思議なことに、具体的には何を指しているのか曖昧なのに、みんななんとなく伝わってしまう「あれ」。子どもにとっては、「あれじゃわからないよ!」と思う一方で、いつのまにか通じ合う大人たちのやりとりに驚かされます。
この絵本は、そんな「曖昧な言葉を使いこなす大人ってすごい!」と感じる子どもの素朴な疑問に寄り添いながら、「あれ」という言葉の面白さを描きます。大人になると「あれ」がわかるようになるのかな?と考えさせられる場面もあり、読んで楽しく、見て面白い一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもの素朴な疑問を通じて言葉の面白さや奥深さに触れることができる一冊です。「あれ」という曖昧な言葉が、子どもたちには興味深く、時には難しく感じられることを描き出しており、言葉の意味や使い方を考えるきっかけになります。親や先生が子どもと一緒に読むことで、普段の会話の中で使いがちな「あれ」や「それ」といった言葉について、改めて意識を向ける良い機会となるでしょう。
知育や教材として活用する際は、まず親や先生が「あれ」という言葉がどのように使われているかを説明しながら読み進めると、子どもたちの理解が深まります。また、読み終わった後に、日常で使う「あれ」「それ」「これ」を探しながら、具体的な物や状況と結びつける遊びを取り入れると、言語認識力や観察力の向上にもつながります。例えば、「あれって何だと思う?」と質問しながら物の名前を教えることで、語彙を増やすアプローチも可能です。
さらに、この絵本は子どもたちに「曖昧さ」を楽しむ余裕や、言葉の裏にある相手の意図を汲み取る力を育む助けにもなります。大人と子どもの視点の違いを共有しながら、コミュニケーションの面白さを親子やクラスの中で体感できるので、ぜひ日常の会話に活かしてみてください。