
【絵本】あるひ ありの アントニオくん
内容説明
ありのアントニオくんは、食べ物を探して歩いている途中で、大きな黒ざとうのかたまりを見つけます。でも、それはとても重くてひとりでは運べません。どうしたらいいか困っていると、そこへりすのリリーちゃんがやってきます。そして、物語はさらに明るい展開へと進んでいきます。
この絵本では、アントニオくんの冒険の合間に登場する動物たちの名前が「折句」になっているのが特徴です。物語を読み進めると、言葉遊びの仕掛けがあちこちに隠されていることに気づきます。「隠れた言葉」を探す楽しさも味わえる、石津ちひろさんと高畠純さんが生み出したユニークな絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちの言葉の理解や創造性を育む素晴らしい教材として活用できます。アリのアントニオくんが困難に直面し、仲間と協力して解決するストーリーは、協力や助け合いの大切さを自然に学べる内容となっています。親や先生は物語を読み聞かせる中で、「どうすればアントニオくんは黒ざとうを運べるかな?」と問いかけることで、子どもたちの想像力や問題解決力を引き出せるでしょう。
さらに、登場する動物たちの名前が折句になっている点は、言葉遊びや文字への興味を引き出す絶好の機会です。読みながら「この名前にはどんな意味が隠れているかな?」と探させたり、子どもたち自身に折句を考えさせたりすることで、楽しい学びの時間を作ることができます。また、隠された言葉を探す仕掛けを通じて、注意深く観察する力や集中力を養うことも期待できます。
このように、この絵本はストーリーの面白さだけでなく、言葉遊びやコミュニケーションを促進する要素が詰まっています。日常の読み聞かせや授業の一環としてぜひ取り入れ、子どもたちの言語的・社会的な成長をサポートしてください。