
【絵本】虫ガール
タイトル | 【絵本】虫ガール |
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著者 | ケラスコエット,ソフィア・スペンサー,マーガレット・マクナマラ,福本友美子 |
出版年月日 | 2020/04/30 |
判型 | その他・規格外 |
ページ数 | 37ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 3、4才,小学校低学年 |
ISBN | 9784265851652 |
内容説明
幼いころから虫が大好きなソフィア。幼稚園時代はその虫好きがきっかけで周囲から人気者でした。しかし、小学校に進むと状況が変わり、虫が好きだという理由でいじめられるようになります。これに心を痛めたソフィアは、次第に自分の好きなものを隠すようになり、「虫から離れる」と言い出してしまいます。
そんな娘を元気づけたいと考えたお母さんは、思い切って昆虫学者たちのグループにメールを送りました。すると世界中の研究者たちから続々とソフィアへの励ましのメッセージが届きます。その中には女性研究者たちの声も多く、ソフィアは「虫が好きな自分はおかしくない」と勇気づけられます。
たくさんの応援のおかげで、「虫が好きでいいんだ!」と自信を取り戻したソフィアの実話が描かれています。また、巻末にはソフィア自身が手がけた「虫の本」も収録されています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもが自分の「好き」を大切にすることの重要性を教えてくれる素晴らしい教材です。特に、ソフィアが好きなものを否定される経験を通じて自信を失い、周囲のサポートで再び自分らしさを取り戻していく過程は、子どもたちが自己肯定感を育む際の具体的な学びにつながります。子どもの個性や興味を尊重し、応援することの大切さを親や先生が再確認するきっかけにもなるでしょう。
また、巻末に収録されているソフィア自身が作成した「虫の本」は、子どもたちが主体的に好きなものを深掘りし、学びをアウトプットする楽しさを伝えてくれます。これをきっかけに、子どもたちが自分の好きなテーマについて調べたり、発表したりする活動を取り入れると、創造性や探究心を育むことができます。
さらに、実話を基にした物語である点もポイントです。実在する昆虫学者たちの励ましや女性研究者の存在が描かれているため、科学や学問の分野に興味を持つきっかけにもなります。特に、女の子たちに「好きなことを追求してもいい」というメッセージを届けることができるため、性別にとらわれない多様な未来像を子どもたちに示すことができます。