
【絵本】地雷をふんだゾウ
内容説明
地雷によって命を奪われたゾウは、これまでに一万頭以上にも及ぶとされています。この絵本では、戦争がもたらした悲劇に直面しながらも生き延びたゾウの姿を描いています。
戦争という人間の行為が、野生動物にどのような影響を与えてきたのか。この本は、地雷の被害を受けながらも奇跡的に生き残ったゾウたちの物語を通じて、その現実に目を向けます。
戦後70年という節目に、動物たちが戦争とどう関わってきたのかを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、戦争が野生動物に与える影響について考える貴重な教材として活用できます。地雷の被害を受けながらも生き延びたゾウたちの物語は、子どもたちに戦争の悲惨さだけでなく、命の尊さや自然との共生の大切さを伝える絶好の機会を提供します。特に、戦争が人間だけでなく動物たちにも深刻な影響を及ぼしている点に注目することで、子どもたちの視野を広げ、他者への思いやりや環境への意識を育むことができます。
親や先生がこの絵本を読み聞かせる際には、絵本に描かれるゾウたちの状況を具体的に説明しながら、子どもたちが自分たちの生活と結びつけて考えられるような質問を投げかけると良いでしょう。たとえば、「ゾウたちはどうしてこんなに大変な目にあったのかな?」や「私たちができることは何だろう?」といった問いかけを通して、対話を深めることができます。
また、戦争の悲劇を直接的に伝える難しさを感じる場合は、ゾウたちの「生き抜く力」にフォーカスし、苦難の中でも希望を持つ大切さを伝える切り口を選ぶのも効果的です。こうしたテーマは、道徳教育や平和学習の一環としても活用でき、子どもたちにより深い学びを提供することができます。