
【絵本】わたしのせいじゃない 〈大型版〉
タイトル | 【絵本】わたしのせいじゃない 〈大型版〉 |
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著者 | ディック・ステンベリ,レイフ・クリスチャンソン,二文字 理明 |
出版年月日 | 2017/02/28 |
判型 | その他・規格外 |
ページ数 | 24ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 一般,中学生,小学校中学年,小学校低学年,小学校高学年 |
ISBN | 9784265851096 |
内容説明
一人の男の子が泣いています――でも、「わたしのせいじゃない」と言い訳を繰り返す声が聞こえます。誰かの行動や失敗を他人に押しつける姿を通して、責任について深く考えさせられる一冊です。この絵本はスウェーデンで生まれ、長く愛され続けているロングセラー作品です。
1996年に初めて出版された「わたしのせいじゃない」は、20年以上にわたって多くの読者に親しまれています。いじめや社会問題といったテーマを考えるのにぴったりの内容で、道徳の授業や副読本としても広く活用されています。
この絵本は、子どもたちだけでなく大人にも問いかけます。たとえば、原発問題や憲法改正、人口減少など、現代社会が直面しているさまざまな課題をみんなでどう考え、どう行動すべきか――そんな普遍的なテーマを投げかけているのです。一人で読むのはもちろんですが、複数人で一緒に読み、話し合うことで生まれる新しい視点や気づきも大切にしてほしいという思いが込められています。
知育や教材で活用する際のポイント
「わたしのせいじゃない」は、子どもたちに自己責任や他者への配慮の大切さを考えさせる、教育的価値の高い絵本です。この作品を知育や教材として活用する際には、まず「自分の行動が他人にどう影響を与えるか」を理解させることがポイントです。物語の中で、登場人物が責任を押しつけ合う場面を読んだ後、子どもたちに「自分だったらどうする?」と問いかけることで、他者を思いやる視点を育むことができます。
また、絵本を通じて具体的な社会問題を話題にするのも有効です。いじめや環境問題など、自分たちの身近なテーマに置き換えることで、子どもたちは問題解決に向けた行動の必要性を実感しやすくなります。たとえば、保育園や幼稚園では「おもちゃの片付けを誰かに押しつけていないか」といった日常的な場面を振り返る活動、小学校ではクラス全体で意見交換を行い、それぞれの考えを発表する場を設けるとよいでしょう。
さらに、この絵本は大人も共に考える題材として最適です。読み聞かせを行う際には、親や教師自身も登場人物に共感したり、反省したりする姿を見せることで、子どもたちに「大人も学び続けている」というメッセージを伝えられます。家庭やクラスで一緒に読み、話し合う機会を作ることで、子どもたちの思考力やコミュニケーション力を伸ばすことができるでしょう。